「紅灯台と朴の木の花に出会う旅」

 高い山々が連なり、薄緑、萌黄、黄緑、若葉、青緑など、多くの緑色に埋まった美しい山肌の椎葉村。今回は、「紅灯台(ベニドウダン)と朴の木(ホウノキ)の花に出会う旅」に参加しました。

 登山口までの道のりは、1600メートル級の山の峰と峰がつながる稜線伝いの山道。これは約40年前、国体の山岳競技に使われた縦走です。さらにその昔は、馬に荷を乗せ椎葉村から熊本までを行き来した道とのこと。

 野草や、野草がつける小さな花を見つけながら、なだらかな尾根を登ると小一時間で、丸太を組み合わせたログハウスに到着しました。ログハウスの入り口には、ハルゼミ。そこから数分、だまし頂上と呼ばれる紅灯台の咲くだまし峠に到着。ここから、扇形の扇山の頂上が望めました。

 今回の目的でもある紅灯台は、九州や四国山地の尾根に自生する壷型の小さな花が、控えめに下を向き、紅色がかわいらしい。紅灯台は紅満天星とも書かれることから、遠くからみると木全体にところどころ見える紅色が星のように綺麗でした。

 ログハウスの近くには、朴の木の花も咲いていました。樹高の高い朴の木の、上に向かって開花する白い花は見慣れているが、斜面が多いここでは白い花びらと紅色の花冠を初めて見ることができました。

 山を登っている途中に、木々の間に生える笹が全くない場所に遭遇しました。笹の花は60年に一度咲くらしく、しばらく前に一斉に咲いて枯れたと説明していただきました。

 案内していただいた高島さんはとても親切で、初心者の私も楽しみながら頂上まで登ることのできる、お勧めの登山企画でした。どうもありがとうございました。

左から観光協会ガイドの髙島清行さん、鳥居(私)、甲斐真菜佳さん。髙島さんは知識が豊富でたくさん説明していただき、色々教えてくださいました。そのおかげで疲れ半減!楽しく登ることができました。真菜佳さんは可愛くて、体力のない私にあわせてとても親切に対応して下さいました。

ライター  鳥居

椎葉村の自然と人々と伝統と、椎葉という名前に魅了され微力ながら椎葉村の為に何ができるのか考えました。先ずは椎葉村の食材を使った椎葉どん(丼)を考案!絶賛提供中!!

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